ラオス・タイ・カンボジア・ベトナム調査&会議旅行日記
2003年11月3日〜19日
3日:まずタイへ
- 土曜に取りあえず大学でしておかなければいけない仕事を片づけて来たのに,昨夜の就寝は午前2時過ぎ。さすがに疲れが溜まっているのを感じ
る。今朝6時に何とか体を起こして,関空へ。「はるか」のなかはほとんど寝た。
- ほぼ定刻にTG623便が出発。中での映画は母娘の葛藤と融和を題材にしたディズニーのコメディーと超人ハルク。2本丸々見られたのは珍し
けど,それよりもほぼ満席だったのには驚く。熟年の団体も多かったが,白人や黒人も多かったし,若いカップルも多かったのが意外。この連休で式を挙げて新
婚
旅行かしらん。
- 食事の後,機内では映画を横目に,iBookの電池がほぼ無くなるまで今度のチュラでのセミナーのスライドを作る。何を話すかだいたい決めて
おいたので,スライドを作り始めるまでの憂うつよりは大分楽に枚数が増えていって嬉しい。しかし,肩から首にかけて石になったよう。
- 無事Maruayに到着。タクシー,150B。
- 部屋に入ってメールをチェックしようとしたが,携帯でつなごうとしたときと同じく,認証エラーで入れない。なぜ?日本で電話線でのチェックを
よくしておくべきだった。これは,今回の旅行中ずっと,メールのチェックをできないかも・・
- 2時間がもったいないので,マッサージは次の機会に。
- 19時:スライド作りを一段落させて,夕食。ホテルの目の前の小さな喫茶店もどきの食堂でカオパッ・カイと豚ソボロサラダとハイネケンの大
瓶。しめて
215B。味は普通。
- 明朝5時半のwake-up callをoperatorに頼む。後少しスライド作りをして,風呂に入って寝よう。
4日:ラオス気象水文局
- 5時半起床。朝飯を掻き込んで空港へ。1時間半近く前にチェックインしたが既に窓際はなし。意外と混んでいる。搭乗してみると,双発のジェッ
トがほぼ満席(!)西欧人も結構いるが,おばさま方の日本人グループ旅行の人たちが周りにいる。隣の女の子は,オーストラリアに留学中のラオス人で,びっ
く
り。
- 空港にはKhanmanyさん(技術課長,話を聞くと,技術全体の総括部門のよう)が迎えに来てくれている。英語をちゃんと話す。バッグがな
かなか出てこないと思ったら,誰かがベルトから下ろしたのか,床のトランクの大集団に混じっていた。
- DMHに到着。長官のSomsanithさんと面会。表敬のつもりが,職員との会議の場をセットしてくれる。事がだんだん大げさになってきた
ぞ。
- 午前中,予報課長の話を聞く。
- 気象事情の詳細はこちら
- 町自体は,広々とした田舎町。高層建築も無く,空が広い。観光客は多い。
- ホテルはクレジットカードがextra
charge無しで使える。近くの両替屋では,日本円を含め10種類ぐらいの通貨からの両替が可能。ただ,$1が1万tikほど。
- 長官が夕食に誘ってくれる。ロビーで待っていたら,自らpick-up
banを運転して現れた。
- その後,コンビニでビヤラオとオランダビールを購入。しめて12000tik,120円ほど!2本でこの値段だから信じられないほど安い。し
かし,きっと,現地の通常の1回の食事代よりも高いのかも。
- 夜は,明後日のセミナーの用意の続きをする。今日中に用意を終わっておかなければ,明日はどうなるかわからないからね。
- 道路は広く,その割には車やバイクが少ないので広々とした感じ。また,建物が最高8階建て程度で規制されているのも広々とした印象を強くさせ
ている。人だけでなく,車もバイクでさえも,タイなどを見慣れた目にはいらつく程ゆっくりと走っている。前をバイクや自転車がのんびり走っていてもクラク
ションも鳴らさない。それもあってか,町は全体として静か。
5日:タイ・バンコクへ
- バンコクに戻る。チュラ大のゲストハウスに着くと13時に近い。地質学教室へ行って橋爪さんと買い物の相談をし,まずインターネット接続プリ
ペイドカードを購
入。2時半頃に空港へ戻り,津田さんと塩谷さんをお迎え。ゲストハウスへ戻って橋爪さんと落ち合う。サテライトオフィスの合意文書に関して相談。
- 夕食はサイアムスクエアのタイ料理屋へ。
6日:チュラロンコン大学のセミナー
- セミナー当日。聴衆は取りあえず10数人。
- 夕方4時半終了。ソムチャイさんから,abstractを読んで出席できるようにしてほしいとの要望。どうやら送るのが遅かったから配付がう
まく行っていなかったようだ。橋瓜さんの部屋に戻ってから買い物に出発。カラープリンターを発注。携帯2台,USB
memoryを購入。8時終了。橋爪さんの案内でベトナム料理屋へ。
7日:カンボジア・プノンペン水文気象局
- 朝6時前にゲストハウス出発。眠い。
- プノンペン到着。山田氏が迎えに来てくれる。JICAロゴの入っているランドクルーザーがきた。人が多い。車も多いが,バイクの数が
やたら多い。だが速度は遅い。遅いのは,誰も交通規則を守らないから,ゆっくり走って他の車や人の動向と互いに調整しながら動いているのではと想像する。
- DMHのMao Haok氏と話。
- GTSにつながっていないために,Cambodia国内の観測データは配信されていないとのこと。なんともったいない。
- 予報をしているが,インターネットのあちこちのホームページの予想図をプリントアウトし,流線解析などをして予報を出すとのこと。
- 雨量計は結構数がばらまかれているが,通報はデータがある程度まとまってからおこわなわれるので(1ヶ月毎?),予報には使えない。
- AWSは7ヶ所。
- 本庁に57名の職員。26地区に36名の職員。月給だけもらう幽霊職員が多いので,実質20名程度で切り盛り。
- 災害はメコン川の洪水だが,水位上昇は緩やかなのでほとんど死者は出ない。
- 12時に若林さんとホテルで落ち合う。
- チェックインの後,近くのイタリヤレストランで二時すぎまでゆっくりと昼食。
- このSunWay Hotelはすごく立派なホテル。$60だけど建物も新しく,内装・施設も立派。Credit
Cardも問題なく使える。
- 3時頃からMRCで内海さんからメコン委員会の役割,仕事などについて説明頂く。
- モンスーン時期の水蒸気は,1日でインドシナ半島を横断する早さと伝えたら驚いてらした。水蒸気のリサイクルを考えておられたらしいが,
Cambodiaはリサイクルが重要になるにはあまりに海に近すぎる。
- 5時すぎにMRCを辞してホテルへ送ってもらう。
- 夕食はreceptionに教えてもらって,やたら遠くの半中華レストランへ。ビールを散々飲んで二人で4皿で20ドルかからなかった。安
い!
往復の運転手に約束の時間を過ぎたので15ドル払う。ラウンジで少し飲んで,就寝。
8日:タイ・バンコクへ
- 朝8時半に山田さんが迎えに来てくれる。空港まで協力の方策について情報交換。データのデジタル化などで一度に金が来るよりも,データ回収な
ど
で継続的に少量の金が来る方が望ましいとのこと。雨量計を数ヶ所,南西部の山岳の内陸側と海岸側に置くのも面白いかもしれない。
- 昼前にバンコクに着いて塩谷さんとお別れ。
- Maruay
Garden宿泊。夕方までメールの処理などをして,ようやく今年初めてのマッサージへ。背中や肩もしっかりやってくれる。あちこち延ば
されてストレッチをしているよう。その後,道路向こうのレストランで遅い夕食。2品とカオパッ,ビヤシン1本でB300。結構するなぁ。物価が上がってい
るのだろうか?
- ホテルに帰ってきたら眠くて仕方なく,11時頃からうたた寝を始めた。途中で目が覚めて着替えて就寝。
9日:コンケンへ
- 8時半ホテル出発。コンケンへ。昼食がてら周辺を探索。すぐ近くの大きなビルはPCのショッピング街と判明。昼食は近くの食堂でバーミーナ
ム。
- 午後はずっとホテルの部屋でメールの処理やGISPとベトナムのプレゼンの準備。夕方ようやく終了。松本さんたちが着くのが8時すぎとわかっ
たので,ついでにRCM-WSの申込原稿を書いておく。
- 8時半過ぎ松本さん達多くの日本人が到着。近くのビヤガーデンで夕食。
10日:コンケンでGISP&GAME-T
- 9時半からGISP。安成さんとNRCT副委員長の挨拶で会議が始まる。
- Item to be discussed
- How to coordinate hydro-meteo community in Asia, relevant to
predicting monsoon and water resource of region including data exchange
and modeling & prediction activities
- How to design GAME-2 followup project or programs as a part of
WCRP/GEWEX
- Outcomes of GAME-I
- GAME final study conference in (Kyoto)
- 木村さんの代理でModeling WGの活動報告。以下のコメントあり
- CLIVARとの関係を整理もしくは連携を考えるべき
- GEWEXの他の地域プロジェクトのモデルとの比較実験を検討して欲しい
- 7月から8月は東から西進する擾乱による降水がインドシナ半島で顕著になるので,その擾乱が再現されていないと降水の実験結果が悪くなる
のではないか:
- ベトナムの代表(Nguyen Thi Tan Thanh)がレーダーと高層観測を所掌しているとのこと。彼女の要請で来年の3rd
RCM WSの情報をベトナムの同僚に送信する。
- ネパール:154水文観測点有り。30分積算雨量計が多数配置。
- ミャンマー(松本):15年ほどの統計では,モンスーンオンセットの時期が顕著に遅れるのに降水量が減っていない。ベンガル湾のサイクロンの
数が顕著に減っている。
- タイでは降水量が減っているので,ミャンマーの結果は測器の問題の可能性有り(Hansaさん)
- タイでは組織再編成があった(AnanさんがDG)。新組織は
- Weather Watch and Warining Bureau
- Weather Forcast Bureau
- B of Meteo. for Transportation
- Meteo. Develop. Bureau
- Meteo. Instrument Div.
- Meteor. Telecommunication Information Div.
- Regional Meteor. Center
- Meteor. Instit, :研修所
- Seismology
- その他にいくつか有り
- 34 met. stations
- 19 Radar, 1 mobile radar(!)
- 研究組織は既に有るということだが,Ananさんに聞くと,実質的にはあまり機能していないよう。
- 18時に終了。receptionに。1時間ほどで2階の夕食会場に移動。そこでShresthaさんと松本さんとで食べていると,松本さん
が首藤さんを紹介してくれる。
- 20時すぎに地下のビヤホールに移動。だんだん人が集まって20人ほどのグループに。沖さんの誕生日と判明して,1大誕生日パーティに。瀧野
さん達もケーキを持ち込む。11時頃終了。
- 部屋に帰ってメールをチェック。いくつかのメールが送られていないことが判明。2度ほど送り直してもだめ。なぜ?
11日
- 今日からシンポジウムが開始。opening
addressをしなくちゃいけない。緊張したが,何とか終了。鈴木さん達から良いスピーチでしたといわれ,お世辞とわかっていてもとりあえずは依頼人の
沖さん達に恥をかかせなかったようで嬉しい。
- 昼食の時に隣に座った鈴木さんとCRESTについて打合せ
- 安成さんにどうして今朝のGISPに出なかったのかと言われた。逆に安成さんが今朝のOpening
Ceremonyに出ていないことがわかる。GAMEの後の組織としてGAMP(ExperimentではなくてPanel?
Program?)をつくること,Model
WGを作るから参加するようにといわれる。
- 雨量計の6ー8月積算だと,ミャンマー側にひとつとミャンマー北部からラオス,ベトナムにかけてに極大ラインが有る。GPCCは少しましだ
が,
CMAPもいくつかの再解析も表現していない!!←←← モデルの検証をどうすれば良いのか??
- メコン川中部領域の4年平均月降水量季節変化は,GPCCが雨量計の結果とよく会う
- EGATでの境界層計測で,d0〜15〜16m,z0〜0.3m
- 夕方の日本側レセプションでも挨拶をさせられた。宴もたけなわになった後なので気楽。歌わないのかという掛け声がかかるがそのまま壇を降り
る。TMDの研究部門の責任者と話したところ,数人のスタッフのみで,主に台風関連の仕事をしているとのこと。やはり,日本で想像しているような研究部門
ではなさそう。
- 宴会の最中T.C.Chenがヨコイを探してきてくれというので探して引き合わせたら,議論してもらって褒められたらしい。コンケンまで来た
甲斐があったね,横井さん。カラオケが始まったの
で,encourageされてとっても嬉しそうな横井さんと桜井さん,筆保さんとの4人で地下のビヤホールへ逃げる。その内に安成さん達が合流。さらに虫
明先生達とも
合流。最終的にはまたもや20人近い宴会で,1時すぎまで飲んでしまった。マレーシアのKhumar(?)さんも皆勤で参加。
12日
- 昨夜の宴会でしゃべり過ぎたのだろう,今朝は声が出ない。ははは
- 午前中はSKYNET
WS。世界のあちこちで放射やエアロゾルを観測していること,エアロゾルの直接・間接効果の計算も頑張ってやっている。
- 午後からは社会科学セッション
- 初めて聞いた言葉
- basal weathering rock:風化基底岩
- 土地の傾斜(起伏)が少ない土地が多い東北タイでは重力を利用した水路による潅漑が難しいので,川をせき止めてあふれさせて周辺を潅漑す
る方法が行われてきた。(Hoshikawa)
- water
conflictについて:「conflictそのものを解決するつもりはない。暴力の行使になることを防ごうとしている。そのために対立グループ間の対
話を重ねている。」(Vitoon Viriyasakultom, Regional Community Foresty Training
Center)なるほど!
- この手の学際的な試みを成功させるには,就職口を確保するなどの努力もいるだろう(佐藤)
- 地球研のような学際研究所が有るが,その中の研究者同士でもなかなか困難である(河野)
13日:ベトナム・ハノイへ
- 今日から後半戦?に突入。数泊ずつの旅の再開である。ちょっと疲れてきたか
- 午前の会議をパスして博物館へ行く。恐竜の骨が有ったけれど1本だけ。しかも,複製。小さな建物のほとんどは道祖仏のたぐい。帰りの足が無く
て20分ほど歩いてよ
うやくツクツクを発見。なんとか11時のホテルバスに間に合う時間に帰ることができた。
- バンコク経由でハノイへ。空港にTan Tanhさんが迎えに来てくれている。Bao Son
Hotelへ。デラックススイートが70ドル。高くないけど,こんな控えの間付きの部屋はいらないんだけれどなあ。
- 夕食は遠くないベトナム料理屋へ案内してくれる。みなそれほど腹が減っていなかったので,ビールと2品。計6ドルほど。店員は愛想が全く無い
が,
味はそ
れほど悪くない。懐かしい家庭料理といったところか。
- 風邪を引いた事がますます明確になってきたので,6時のwake-up callを頼み,風呂に入らないで11時ごろ就寝。
14日:ハノイ水文気象局でセミナー,ハノイ大訪問
- よく寝たのか調子が少し良い。奨められて朝食にパイナップルを多く摂る。
- 8時10分にTanhさんがお出迎え。8時半前に気象局の高層部門に到着し,セミナーが始まる。聴衆は50人ほどもいる。
- 安成さんはGEWEXの紹介。私は日変化と昨年の横井さんの仕事の紹介。松本さんは台風の進路変化の紹介。
- 11時頃終了。数日前に南部で大雨があったため会議が午後にあり,みんな忙しいとか。午後に予定されていた施設訪問は明日に延びる
- 昼は近くのレストランJUMBO。また春巻きが無い。松本さんが私の体を心配してウナギのスープを頼んでくれた。溶き卵も入っていて確かに栄
養が付きそ
う。その他,ハスの実のサラダ,揚げ豆腐,春巻きの皮の無いヤツ。なかなかいける
- 午後2時半からハノイ大へ。ハノイ大の詳細はこ
ちら
- 夕食はホテルの中華料理屋で。初めてベトナム春巻きを食べる。皮が非常に薄い揚げ春まき。繊細なパリパリ感が美味しい。中身は餃子のような
キャベツ(?)の千切りとミンチ。ちょっと酸っぱい汁につけて食べる。ビール2本のつもりが6本(私は風邪なので1杯だけ),4〜5品で31ドル。やっぱ
りホテルは
高いがかなり美味しかった。
15日
- 朝食は気象局近くのフォー屋さんへ。5,000VNDで美味しいフォーがうどん鉢一杯入ってくる。牛はBo,鶏はガー。太麺も有るが注文の仕
方が分からない
- 午前はハノイ市内観光
- ホーチミン廟:休みで外からのみ。いやはや壮大。天安門広場風とアテネ風の墓所
- ホーチミンの住居:フランス宮殿風の官邸とフランス民家風の住居
- 1柱寺:コンクリートに見える(!)一本柱の上に乗った小さなお寺
- 文廟:約4年毎300年以上に及ぶ科挙の合格者の石碑の立ち並ぶ孔子廟。広い敷地で気持ち良い
- 刺繍屋「Hong Ngoc Humanity Center」:普通の刺繍ではなく芸術的な刺繍が並んでいる
- 昼食「Nam
Phuong」(南風?):シラク氏やフジモリ氏も来た有名レストラン。3〜4品とお酒を少しで40ドル。高いがかなり美味しい。
- 大分体が楽になってきた。復活の時期が近いぞ
- 午後2時より気象水文局と会議。気象水文局の詳細はこちら
- 6時から気象水文局長(Dr. Bui Van Doc, Active Director
General)主催の夕食会。出席者は午後の会議の出席者の大半。場所は近くのJUMBOレストラン。ブランデーでの乾杯が続く。松本さんによるとこれ
はロシアの習慣だろうとのこと。松本さんはロシア語での会話を出席者の大半と楽しむ。たいしたもんだ。
- 最後のお茶は別の机に移ってドラゴンフルーツとともに。このドラゴンフルーツは果汁が一杯あって美味しかった。これなら食べられる。最後にレ
ストランの前で集合写真を撮って8時すぎにお開き。
- ホテルに戻って中華料理屋でビールを少しと春巻きを食べ,9時すぎに安成さんと松本さんをお見送り。
- 今日習ったベトナム語
- 揚げたケーキ:ゴーイ(上昇音)
- no matter:ゴン(下降音)シャーオ(上昇音)
- ありがとう:カム ウーン(下降)
- 乾杯(最後まで):ダカンシャ(ロシア語),モンチャンパンチャン,チャンプチャム
- 麺と道路:Pho(四声で意味が違う)
- Phoの太麺:ネイミー
- 北:バッ,南:ナム
- 充分:ノー(上昇)
- お腹一杯:ノー(上昇音),ルー(下降して上昇)
16日:ダナンへ移動
- とにかく眠れるだけ寝るつもりだったが,悲しいかな9時すぎに目が覚めてしまった。洗顔してダラダラとパッキングを始める。
- ドアボーイの丸顔兄ちゃんが「14時で仕事が上がるから,それ以降だったらオペラハウスまでバイクで往復してやるよ」という。最初は値段を言
わなかったが,狐顔の兄ちゃんが5ドルでどうかといってきた。高いと言ったら自分で探せと言われてしまった。片道1ドルで行けるというので自分で探すこと
にする。
- 昼食は周りを見て回って結局JUMBOに。日参している。サイコロステーキハスの実あえポテトフライ添えとご飯とビール一本で38kVND。
フランスの影響でステーキが美味しいかと期待したが,日本の家庭料理風の醤油味サイコロステーキだった。肉はそれほど悪くは無し。
- バイクでオペラハウスまで行く。やっぱりこの乗り物は怖い。次回はやめておこう。
- オペラハウスは全くフランス風のきれいな建物。アメリカ人にオペラの切符が安いな(10ドルほど)と話しかけられる。確かにいちばん高い場所
でそうだから安い。
- 裏に回って歴史博物館に。フランスの偉いさんの家だったのを改装して博物館にしたらしい。真黄色の塗装はいただけないが,形はユニークだし過
ごし良さそうな構造。石器時代から近代までの展示が有る。中国からの支配を押し返す歴史の連続ということがわかった。大国との戦争という点で1000年も
の年季の入った国だったんだ。対米戦争にも勝てた筈だわな。
- 帰りも20kDくれというのを15kDに値切って,怖いけどバイクで帰る。帰りはシクロに乗ろうと思ったら,これは観光用だからだめと言われ
てしまっ
た。そうだったんだ。
- ロビーでちょっと休憩して,ドアマンに呼んでもらったタクシーで空港へ。
- ノイ・バイ空港には何も店が無かったので,セキュリティチェックの後のロビーでHalida缶ビールを10kDで飲みながら時間を潰す。やは
り,こっちのビールは少し薄い気がする。
- Da
Nang行きのベトナム航空のA320はほぼ満席。フランス人の団体さんがかなりの部分を占めていて,周り中フランス語が飛び交っている。スチワーデスを
見なければフランス国内みたいだ。
- スチワーデスは上が深紅のアオザイでかっこいい。が,近くでベルトなどのデモをしていた若い子など,全く愛想がない。休めの姿勢など,ちょっ
とした仕草がまるで兵士のようだ。いや,本当に兵士なのかもしれない。
- わずか1時間のフライトにも軽食が出た。ヨーロッパ風の固めの丸パンに結構まともなパテをサンドしてある。美味しい。ちゃんとした機内食はど
うなんだろうか。
- 空港で出迎えの気象局の人と会え,ホテルへ。Bach Dang Hotelと思っていたら違っていた。Modern
Hotelという川縁のホテル。風呂はシャワーのみ。さて,これでいくら取られるのか楽しみである。
- ちょっと小腹がすいていたので,フロントでレストランを聞いて外に出るが,見つからない。仕方ないので近くのPho屋へ。汚い店で味も良くな
かったが,8kDも取られた。ハノイの店が特別なのか,こちらが高いのか・・ま,腹も膨れたので,シャワーを浴びて寝ることにしよう。
17日
- Tanhさんから9時には着けないとフロントに連絡があり,部屋で待っていたら9時半頃到着。一晩中車で走って来たにしてはそれほど疲れた顔
をしていなかったが,フエにある彼女の母親のところによっていたのだとか。フエが世界遺産に指定されたのを誇りに思うといっていた。
- 今日は台風の影響か朝から雨。
- まずRegional Centerに寄って簡単な会議。Da Nangで仕入れた気象事情の詳細はこちら
- お腹一杯:Du Roi (低音,上昇下降)
- この付近の女学生(高校生?)の制服は白のアオザイ。白アオザイの自転車集団の通行は見物であった。
- 98年4月24日に大雨,00年8月5日も大雨。4月はスコールラインや竜巻や雷雨がよく起こるのだそうだ
- そのまま夕食会場へ直行
- バナナの花のサラダを食べる。タマネギのような大根のような食感でなかなかいける
- 今日のように寒い(私には暑い)日にはビールではなくお米のワイン(Lua
Mui,新酒?)を飲むのだそうだ。これは,アルコール度ではワインではなくウオッカ。残念ながら何度なのか見るのを忘れた。少し甘味があり美
味しい。が,例によって乾杯の連続で,小さなグラスとはいえ何回も皆で乾杯させられているうちに完全に記憶が飛んでしまった。抱えられるようにホテルに
戻った
のは覚えているが・・・
- ナスの輪切りのようなのがあったが,若いバナナとか。メチャ渋い!口中がマヒする。
- 雀(Chim Cu)の丸焼きも出てきた
- ベトナムの習慣は面白い。すぐ(同僚同士でも)握手する,たばこがテーブルに供される,フレンチフライや牛肉を食べる:フランスの習慣に
類似。乾杯を皆でやり続ける:ロシアや中国。お茶は中国風。
- テーブルに出されたWhiteHorseなるたばこを味見。日本のSevenStarに似た軽いタイプ
- Tanhさんはここの職員と仲良さそうにしゃべっている。1か月もいたことと関係するのだろうか。
18日:夜行便で帰国
- 朝頭痛がするが意外とましな寝起き。しかし,朝食をとる気がせず,お茶だけもらう。おいしい
- 何時に迎えが来ることになっているか分からなかったので(9時前に来た),とりあえずシャワーを浴びてパッキングもしておく。
- まず気象局の高層課へ連れていってもらう。
- 次に予報課へ。
- Center見学の後,ホテルをチェックアウト(1泊20ドル)して昼食会場へ。皆当たり前の顔をしてビールを飲んでいる。まだ平日のお昼だ
よぉ。しかも,また乾杯の連続。私はさすがにビールは飲めなかったので,最後の1杯以外は7upで勘弁してもらった。
- 昼の食卓で面白かったもの:苦瓜,エビの(!)塩辛,ニンニクまみれのステーキ
- 1時頃空港到着。長かった旅行ももうすぐ終わる。ナチャン経由のホーチミン行きはFokker-70Sという70人乗りの双発ターボプロッ
プ。久しぶりのプロペラ機で嬉しい
- 機内で出たのはPatéではなくjumbonとconcombreのサンド。Patéの方が美味しかった。
- 乗客が少なかったのでスチワーデスさんとしばらく話をする。京都にも来たことがあるとか,数日前は福岡へのフライトだったとか。寿司が好きと
いうな
かなか人懐っこい人だった。時間があるからホーチミン市内で食事をするといいといわれた。写真を撮らせてもらって席に戻る。
- ナチャンからも同じ機体と同じスチワーデスさん。今度はお客さんがすごく増えた。時間も短く,飲み物のサービスのみ。
- ホーチミン空港ではなかなかチェックインカウンターが開かず,市内へ出る時間がなくなった。免税店で時間を潰す。
- バンコクで2時間ほどのトランジット。お土産をあさっていたらあんまり時間がなくなった。端っこの方のゲート51番から搭乗。席は後ろの方の
2列の窓側。出発間際まで誰もいなかったので,これは横になって帰ることができる!と喜んだら,なんと!!荻野さんが横に座った。よりによって知り合いが
横になるとは驚き。ぼそぼそと研究の話などをしていると時間が過ぎ,いつの間にか寝てしまった。
- 朝食を断る荻野さんを横目に,またもや朝食を食べてしまった。食べている途中から腹が膨れて後悔する。
- 関空で荻野さんは植物検疫が必要なことが分かり,そこでお別れ。長〜〜い旅も終わった。