タイ調査旅行
2005年12月16ー20日
[12月16日]
- バンコクへ夜行便で行くのは初めてではなかろうか。夜中の1時半近くにTGがあるとは知らなかった。
- 22時半過ぎに関空に着くけれど、カウンターが空いていない。それでも数組のグループが既に並んでいる。
- 11時にようやくカウンターが空く。その頃には後ろに長蛇の列が出来ている。以外と混んでいたのには驚きだが、定年後の旅行という方も見受け
られ、その元気さにも驚く。
- 飛行機に乗り込んだら新しい飛行機で、イスの座り心地もよければイスの高さも高くなく、結構快適である。直ぐ近くの壁にテレビがあって何か
やっていたが、夜中の2時近いのでさっさと寝る事にしたら、いつ離陸したのかも知らなかった。
[12月17日]
- 定刻より少し遅れてタイ時間の5時半頃にバンコク着。論文や新聞を読んでいたりしたら8時前の搭乗時間になってしまった。まあ、そんなもんな
のか。8時過ぎの土曜の朝のチェンマイ行きなのに(だから?)ほぼ満席なのには驚いた。土曜だからビジネスマン・ウーマン風の人は少なく、ラフな格好をし
た人や家族連れが多い。白人も相変わらず結構な割合でいる。
- またうつらうつらして気がついたらまだ離陸していない。どうやら滑走路がかなり混んでいる模様。導入路にずらずらと大小の旅客機が並んでいる
様は品評会みたいというかちょっと面白いものだ。
- 定刻より30分以上遅れて離陸。チェンマイ到着も約30分遅れて10時前。出口で小森さんとタダさんが出迎えていてくれる。ニポンさんも来て
いるという。
- オムコイへは小森さんの希望で行く事になっていたが、TMDのレーダーサイトと誤解していた事が判明。TMDの気象資料の話をするのならオム
コイではなくチェンマイの気象台という事になって、オムコイは急遽キャンセル。頼んでいたデータコピーの状況確認ができなくなるが、まあ大丈夫でしょう。
- 結局今日と明日の二日間かけて観測装置設置予定サイトの大半を見て回ろうという事になった。ただし、車では行けず徒歩で数時間山登りをしない
といけない2地点と、西から大きく回り込まないと行けない奥の地点はパス。
- 今日の調査地点情報の詳細はここ
- ニポンさんによると、昔は10年近い長い周期で焼き畑地点を巡るような耕作方法をしていたが、近年は人口が増えたためにその周期が数年と短く
なってしまった。そのため土壌が痩せて肥料を使うようになり、土壌汚染が問題になっているとか。
- 18時45分ごろ、チェンマイ近郊の店で夕食。ニポンさんの教え子というチェンマイ大学の先生(Dr. Niwat
Anongrak)が合流。Dep. of Soil Science & conservatio, Fac. of
Agriculture. ということで、この辺りの土壌を知り尽くしているとニポンさんの紹介。スポーツマン風の良い男である。店にはBlue
Iceという聞きなれないビールがあるので、試してみる。メーカーはSan
Miguel. フィリピンの会社?味はライトビールだけれど、アルコール度はシンハと同じらしい。朝日系の好きではない私には感動の無いビールである。
- 8時過ぎにダイアモンド・リバーサイドホテル到着&チェックイン。一晩800バーツの割引値段。ややこしくなるといけないから先払いしろとタ
ダさんが言うので、迷った末カードで払った。夜になっていたせいもあるのか、受付のカウンターは女の子1人だし、ロビーは暗いし、部屋の調度は簡素だし、
なんかすごく寂れてしまった気がする。洪水でダメージが大きかったのだろうか?
- 部屋でネットを繋ごうと悪戦苦闘したが、GRICのパスワードははねられるし、iPassはうまく動かないし、で2時間ほどであきらめた。風
呂に入ってタイ語吹き替えのハリー・ポッターを少し眺めて12時ごろ就寝。
[12月18日]
- 9時ロビー集合だったが、小森さんが来ない。部屋に電話したら寝ていた。2度寝をしてしまったらしい。今年やられたのは2度目。待ち時間
にタダさんに洪水の様子を聞くと、ダイアモンドホテルは床上浸水はしていないだろうとの事。昨日見たら地下のカラオケは閉まっていたので、こっちはきっと
やられたのだろう。
- 郊外のガススタンドでニポンさん達と待ち合わせ。何か車が1台増えている。結構かっこいい人が若い女性4人を乗せて付いてくる。良く理解でき
なかったが、女性達はタイ東部の大学の学生らしく、Early Warning
Systemの現地見学を兼ねて遊びに来ているらしい。この辺の柔軟さはタイだ。
- 今日の調査地点情報はここ
- ニポンさんによると、モン族(ミャオと呼ばれるのは嫌うらしい)とリスー族は巡回式の焼畑を伝統的に行い、カレン族は水田を作って定住するの
だそうだ。カレンはミャンマーから来た民族という。確かに私の持っているミャンマーバッグと同じものを持っている若者がいた。衣服にも同様な紐を垂らした
デザインが多い。
- ニポンさんと別れて17時半頃ホテル帰着。
- 夕食は市場入口のイサーン料理屋。壺煮込み、トートマングーン、ヤム、などを食べてビールもしっかり飲んで、出張最後の夜という感じが出た。
やっぱりホッとする。
- 夕食後小森さんと別れてナイトバザールでお買い物。前回に杉埜さんが購入して評判が良かったタイパンツを160B、レーザーポインターを
150B、三角キャンディー2袋160Bなり。個人的にはお土産も調達できて満足である。
- 部屋に帰って報告を作っていたら眠くなり、どうしようもなくて風呂にも入らず寝る。
[12月18日]
- 9時半ロビー集合。朝8時前に起床してシャワー、パッキング。朝食はここ数日のカロリー過多を考えて、お粥1膳のみ。でも不足感は無い。これ
までの過食が知れようというものだ。
- まずタダさんのオフィスに行って最後の打合せ。いくつか分かった事
- もらった河川流量の値にミスがあった。どうやらタイ語の原簿ファイルから英語のファイルに写してくれる際に計算パラメータを間違ったらし
い。訂正版を小森さんがもらう
- タイも2007年に独自の地球観測衛星(Thailand Earth Observation Sattelite:
THEOS)を打上げるという。同じ地点を通るのは26日周期。Xバンドのレーダー、白黒可視光(22キロ幅)、カラー可視光(90km幅)などの測器有
り。
- この12月初旬に50mm/dayを越える降水2日間あった。どうりで山あいのくぼ地に水が溜まっているはず。
- 雨量計は5月ごろには稼働させたい。5月の雨で洪水が起こる事もあるので、それに間に合うようにデータを取りたい。
- 昼食後空港近くのTMDへ。カニカ台長は留守。サンタニーさんが応対してくれる。
- Mae Wang周辺の観測所としては
- Synoptic Obs.: Chiang Mai, Lam Phun, Lan Pang, Mae Hong Song:
Synoptic Obs
Stationなので3時間毎に気象要素を観測。データはすべて直接バンコクへ送付。WMO登録地点なので地点番号有り。GTSにも流れているはず。デジ
タル形式のデータは各観測点にはなく、あるとするとバンコクであろう
- 民間委託地点:Fan, Hot, Thin Dao, Om
Koi(村):日雨量、最高・最低気温などを1日1回観測。チェンマイには電話で1日1回送っているが、バンコクには1ヶ月まとめて送付。日界は
00UTC。
- チェンマイTMDレーダーサイトはいくつか以前と変更あり
- UNIX WSの4mm tape driveは壊れて使えない。
- PPIとecho topの画像(jpeg)はPCに送って保存。
- PCに送られた画像は、レーダーの職員がホームページにアップロードしている。どうやらこれをタダさんがとってきて参考にしているら
しい。
- ホームページのアドレス
- チェンマイTMD:http://www.commet.com/radar/radar.php
- タイ国内のTMDとBRRAAのレーダー:http://www.thaiwater.net
- ChamにもBRRAAのレーダーがある。ソマートさんによると可動式レーダーではないかという。240kmレンジなので結構大きな
可動式だ。
- サンタニーさんと話していたら懐かしい人が闖入。この夏にオムコイに一緒について行ってくれた仮面ライダーXさん。ようやく本名が手に
入った。Sinchai
Pungtambolさん。オムコイレーダーはワラウートさんが気をつけているので、ちゃんとコピーしているだろうとの事。来年2月か3月になったら問い
合わせるからね、と伝えておく。でも、ここで1回会えて確認できたのは思わぬ幸運であった。
- このTMDで今回の出張は終了。測器の購入手配、手続き、移送、設置、など課題は山積みだが来年の雨季までには稼働させなければ