[3/14(日)]
- 関空からホーチミンへ
- ホーチミン空港で松本さん,井上さんと待ち合わせ。大阪からの便が1時間近く早く着いたので,松本さんより先に入管を通過
- 税関で,私のトランクを開けられる。PCとロガー3個が入っているため。雨量計の一部と説明してとりあえず通してもらう
- 井上さんのトランクにはゾンデが23個も入っているので通してもらえない。外に居たタンさんから免税用の書類(未完成)をもらって見せて許し
てもらう。次回は申告のゲートを通るように指示される。
- 迎えに来てくれていたのは,Tan Thanhさん,Lanさん(予報課のdeputy
chief),予報課の女性,それに運転手。運転手以外はすべて女性!
- 5時夕食に行く。近くのTemple
Club。白人の客が多い。ビールを散々飲んで食べて4人で60ドル。高いけど仕方ない。味は良。2回目のベトナム訪問で初めて生春巻きを食べる。ベトナ
ムではポピュラーではないのだろうか?ここのは,コンケンで食べたものほど香草が強くなくて良かった。
- 宿にかえってベッドに寝転がったら寝てしまった。途中で起きてモーニングコールを頼み本格的に寝る。
[3/15(月)]
- 5時起きで今日の発表を準備。昨日,発表しなくていいのかと確かめるのではなかった・・・
- 8時にロビーを出発
- SRHMCでの見学と会議(10時〜)の詳細はこちら
- 夕方はセンター長さん主催のレセプション。レストラン「Co Ngu(古い(老舗)魚(海鮮料理屋))」にて。
- 揚げ春巻きが出てきたが,ここのはまたほかのと味が違う。このレストランの名前のついた春巻きだそうだ。おいしい。揚げ春巻きは,ピ
ン
クの見た目がサザンランドソースにそっくりなソースに浸けるのが一般的なよう。あちこちでこのソースが出てくる。
- パイナップルを割ったのを容器にしたサラダも出る。タイのソムタムの雰囲気。揚げせんべいに載せて食べる。ソムタム好きの私は当然気
に入ってしまった。
- 途中でグリーンチリが供された。カリカリ齧るとタンタンさんにおまえはベトナム人だと言われてしまう。タイで同じことをしてタイ人と
言われたが,ますます国籍不明になってきたようだ。
- 隣に座った通信課長(Duongさん)が乾杯を盛んにするので,喜んでビールの乾杯を付き合う。そうしてもらうと気にせずに現地の人
には高いはずのビールを飲めるので嬉しい。
- ホテルには9時前に帰ってくる。それからパソコンで少し宿題をするが,テレビをつけたらHBOで私好みの映画をしていたので,ついつい見
ながらしていると全部終わったのが12時過ぎになってしまった。明日は7時出発なのでちょっと寝不足になりそう。
[3/16(火)]
- 朝6時起床。昨夜は遅くまで隣部屋が大きな声で話していて,すぐに眠れなかった。
- 7時過ぎに迎えのバス。Lanさん他女性予報官が2人付いてきてくれる。
- 1時間半ほどでCu Chinの隣のBen Dinhトンネルへ。
- 英語のおじさんガイドが説明。出入口探しとかトンネルくぐりとか楽しませてくれた。トンネルは確かに狭く、アメリカ人が入れないようにと
いうのはその通りだった。十数mだったけれど塩谷さんは通過するのに大汗をかく。
- 竹槍ぶすまが下にある落とし穴や,いろんな仕掛け(基本は返しのついた鏃状の針が大量に刺さる仕掛け)を見せてくれる。現実につい最近の
戦争で使われたものだと思うと,気持ちの良いものではない。
- 食堂として使われていたという塹壕で,タロ芋を試食。干しイモに似て結構いける。
- このトンネル,全長は200kmを越えるとか。アメリカ軍の基地の下にもあったのを結局知らないままアメリカ軍は引き揚げたと自慢してい
た。
- その後、戦没者慰霊堂へ。44,000人以上の名前と生没年を記した堂。フランス統治時代の名前から刻んである。
- 途中,春巻きに使う米の薄皮の作成場所による。15分ほどで乾くとか,1枚1枚手作りとか,いろいろと面白いことが分かった。朝4時から昼ま
で働いて,1日数千枚を作るらしい。(生?)春巻きも南ベトナムの習慣のよう。Lanさんが1袋買ってもたしてくれた。今度は家で作ってもおいしいだろう
か?
- 12時過ぎに市内に戻り昼食。春菊とミンチのスープがおいしい。昼食まで出してもらって恐縮である。
- ホテルに帰り家に電話し、ロビーのinternet(20分ほどで8000D)につないでメールのチェックをしたら出発時間になってしまっ
た。
- Danangへは前回と違いジェットの直行便。ベトナム人らしき人でほぼ満席。短い国内線だがサンドイッチの軽食がでる。味は前回の方がよ
い。
- ダナン空港には昨年世話になった懐かしい顔が出迎えてくれていた。ホテルも前回と同じ「Modern Hotel」。
- 部屋に荷物を置いて,早速明日のスケジュールの打ち合わせ。午前は簡単なプレゼンと今年の観測計画,雨量計の設置場所,設置方法など大きな枠
から細かなことまで議論をしなければならない。午後には雨量計のサイトを1ヶ所見学できるとのことで,嬉しい。夜は,またまたレセプションを入れてくれ
た。今度はLua Muiでやられないようにしなければ!
- シャワーを浴びてからセンター長さん招待で夕食。町中の料理屋で家庭料理っぽいのをいただく。小魚の佃煮,エビと牛肉の角煮もどき,春巻きの
ような形状のクリームコロッケ,壺で炊いたご飯(お焦げが懐かしく,おいしい),空心菜(これはいつも出てくる。定番のおかずのよう),そしてスープ。
スープは田んぼにいる小さなカニを突き潰してとった肉状のものとほうれん草のようなもの。みな懐かしい味でおいしかった。ベトナムの食事は,タイのような
エスニックさが無くておなかに優しいぶん,ちょっと欲求不満がちになる。
- やはり何回か飲み干し乾杯が入ったが,ビールなので余裕で通過。
- 8時過ぎにホテルに戻る。今日は早く寝るぞ!
- 今日仕入れた雑知識
- ホーチミンは夜中まで人通りが絶えないが,ハノイはすぐ人気がなくなる。ホーチミンの方が活気がある,とお国自慢をしていた。
- ホーチミン市は人口700万人!ハノイは500万だとか。すごい人口。
- 100ccのHonda現地生産バイクが$1,000程,輸入品だとその倍程。輸入品は日本とあまり変わらない。
- ガソリンはVDN5,000程度。これは日本の約半額。
- レンガ作りの家が多いのは地震がないためのよう。南ベトナムは台風も来ないので風が強くない。
- ベトナムの政府機関の勤務時間は朝7時から夕方17時まで。ただし,11時〜13時半まで昼休みなので,1日8時間労働だとか。
[3/17(水)]
- 7時40分ホテル出発
- MRHMCに到着後,雨量計の台座の打ち合わせ。鉄製の柱に固定する方式ということで,現状をチェック。しっかり作ってあるので問題なし。た
だし,雨量計開口部を1.5mするのがベトナム標準なので,それに合わせてもらう。
- 露場にヴァイサラのAWSあり。2002年に設置,5分ごとに気象要素を測定&記録&保存
- 高層観測室見学。前回お世話になったので,和菓子のお土産を差し上げる。
- その後,会議室で打合せ(詳細はこちら)
- 昼食は池のほとりのレストラン。風が強くとても心地よい。壺に入ったご飯が出る。壺入りご飯はちょっとしたはやりなのか,店の看板にそれを普
通の値段で提供する旨謳っている(らしい)。
- ランドクルーザに日本人4人,タンさん,通信か測器の専門家,技官(?),それに運転手の8人を詰め込んでGiao Thuy に出発。
- Giao Thuy
は川のほとりにある小さな水文(水位)観測点。今は乾季で水位が大分下がっているが,前回の大水のときは観測所も水に浸かったとか。いまは10m以上も下
に水面があるので,やはり雨期にはすごい増水になるのだろう。水位を測る物差しが1本では足らず何列にも並んでいるのは壮観。
- 職員は所長とその奥さんの副所長の2人のみ。
- 敷地の前庭の隅,高さ約1.6mの外壁から3m50,
3m70離れた地点に雨量計を設置。雨期の卓越風の方向に高い障害物が少ない場所を選んだつもり。
- 地面に穴を掘り,小石をいれ,鉄柱を立て,コンクリートで固める。鉄柱の上の鉄板の水平を水準器でとっている。さらに雨量計を設置したと
きに,雨量計の水準器で水平を調整。ナットにワッシャーを何枚もかませて水平を調整している。手慣れたもの。まったく郷に入れば郷に従え,である。
- 慎重に水平を調整し,盗難から防ぐためにボルトを古いものに変えたり,ケーブルを室内に引き込んだりしていると,終了したのは夕方にな
る。それから,歓迎の宴。ミネラルウォーターの小さなペットボトルに入った透明な強い酒(密造酒?),それに熱々のゆで卵,香草がでてくる。スプーンで卵
の頭を割って中の汁(生臭い)を吸い,スプーンで中身をすくうと,半熟ならぬ半孵化のアヒルのひなであった。彼らはおいしそうに次々と卵を平らげて行く。
松本さんと「見ないようにして食べよう」と言い合いながら1個目は完食。卵は孵化の程度に個体差があり,私のは卵に大分近かったので食べやすかった。松本
さんのは骨が形成されていたそう。1個目が終わるとすかさず2個目を皿に乗せられる。2個目は茹でる時間が不足したのか,半熟だったので危険を感じ,一口
でやめた。
- 何回かの乾杯がすんで,帰りの車に乗ったのは日もとっぷりとくれてから。
- 車はそのまま歓迎会場に直行。ダナンセンターのいろんな人が集まって7時半ごろから大宴会。バナナの花サラダ,蛤の香草蒸し,蟹と海老の鍋,
最後にうどん。もちろん,Lua Muiの乾杯が何度も入る。今回は前回の反省から,乾杯以外にLua
Muiにはなるべく口を付けず水をたくさん飲むことを心がけたせいか,あまり酔わずにすんだ。塩谷さんは水ではなくビールを水代わりに口にしている。強
い!
- HMSの本局からの贈り物をタンさんが日本人全員に渡してくれる。これはかわいい子供が遊んでいる絵。材質は木?所長さんからも全員に贈り
物。ずっしりと重い。これは大理石のライオンのペア。狛犬のような意味があるらしい。ダナンの近くは大理石の産地だそうだが,立派なもので恐縮である。こ
ちらからは所長さんに日本酒を贈る。すぐに宴会の席に供され,結構な評判をとった。タンさんには京都の羊羹を贈る。
[3/18(木)]
- 公式行事は昨日で一段落。今日は夕方の飛行機の出発まで南のHoi An見物と北の峠の現地視察をさせてもらう。
- Hoi Anは重要な貿易港だったそうで,鎖国前は日本人も多く住んでいたとか。世界遺産になっている古い町並みが残っている。
- 朝早く出発したのは正解で,昼前には暑くて外を歩く気がしなくなる。
- 町中の手工芸センター2階で民俗芸能を見物。歌は裏声で,素人の私には中国の歌との区別がつかない。たぶん,中国の影響もかなり強く残ってい
るのだろう。
- 昼食は町の外れのレストラン。運転手とガイド代わりについてきてくれた職員は食事を別にとるという。日本人4人でビールやら春巻きやら土地の
名物料理やらを注文してのんびりする。日本風のうどん(Cao Lau)もあり,ベトナム人は「言葉の意味は不明だが,日本伝来の料理という」とのこと。
- 峠へ戻る途中,大理石の山の近くの店でワイン用の大理石コップを購入。
- 峠の上はフランス人の名付けた「雲の丘」の名前の通り,雲の中にあった。そのため周辺地形をあまり見ることができなかったが,峠には古い関所
跡なのかれんが造りの楼閣跡や銃痕があるトーチカやらがあった。これだけ雲が発生するのは,北東季節風では結構湿度が高いということか。下界はそれほど湿
度が高い気もしなかったが,今度は温湿計を持ってきて計ってみよう
- 早めの夕食会を,副所長いかの面々で開いてくれる。中華風の豚の角煮があったりして,今回の出張ではかなりの種類のベトナム(?)料理を食べ
ることができた。またまたLua
Muiの乾杯が何回もあったが,空港へ行く時間があったので,比較的短時間で終了。無事,空港へ送ってもらって今回の出張は終了。わざわざアルコールを空
港で買って飲まなくても飛行機に乗ると同時にすぐ寝ることができた。
[3/19(金)]
- 関空への便でも,飛行機が動き出すのも知らず眠る。もちろん朝食も断ってひたすら寝る。しかし,飛行時間が5時間程度と短いので,やっぱり寝
不足。ベトナムからの夜行便はつらい。