大容量ディスクのinode

 数十テラのRAIDディスクを研究室で導入してますが、ある日突然「容量がありません」と言われて新たにファイルを作れなくなってしまいました。dfを見たら容量はまだ70%程です。inodeが足らないのだろうと言われてdf -iを見てもinode使用量はごく僅かです。何が何か分からずメーカーの詳しい方に尋ねると、提示された解決策の一つが

「ファイルシステムがxfsなので、-o inode64をつけて再マウントしてみてください」

というものでした。それでどうも解決したっぽいです。その方の解説では

「1TB以上のパーティションを作成する場合は、inode64オプションを使用したほう が良いと思います。
xfsはデフォルトの場合、inode情報をパーティションの先頭1TBの領域に作成し ます。通常OSはこの領域にはデータを書かないので問題ないのですが、データ量が増え てくるとこの領域にもデータを書き始め、inode情報を作成できる領域がなくなっ てしまうといった問題が発生するそうです。
inode64オプションを使用すれば、パーティションの全領域がinode情報の書き込 み対象になるので、この問題が改善されるそうです。」

とのことでした。

情報を教えて頂いたメーカーさんに感謝。