ネパールヒマラヤの気候変動と氷河に関する国際ワークショップ
2007年11月23日 - 27日
[11月23日]
- いつもの朝11時過ぎのTGに乗る。機内でプレゼンを完成するつもりだったが、前の人に背もたれを倒されたためパソコンを開けない。前のPowerBook12inchでも苦しかったのが、今度のMacBookPro15inchはやっぱり大きい。背もたれが全く倒れていない状態でないと窮屈でやってられない。重量もわずか数百gの差なのに大分重たく感じる。筋トレと思って持ち運ぼう。
- 順調にバンコク着。空港のタクシー乗り場の階が変わり、到着ロビーと同じ高さになっている。まあ、下の階の時はいかにも「臨時です!」という匂いがしていたからね。
- 空港脇のConvenient Resortに泊まる。メーター67Bだったのに150B請求される。何でそんなに高いのか問い詰めると、高速道路がとか言いかけてしどろもどろ。すぐに120に下げてきた。以前は空港待ちしている料金50Bを上乗せするシステムだったので(それがこちらの空港でも同じかどうか分からないが)、120ならそんなものだろうと思って払う。運転手は渋い顔をしていた。他の人から遠回りをされたとか言う話をいろいろ聞くと、新空港になってから空港待ちのタクシーの質が確実に落ちた気がする。
- ホテルは確かに空港に近くてconvenientだが、周りは湿地帯のまま。歩いて5分ほど行くと大通り沿いに小さな村?があってセブンイレブンも2軒あった。ただ、アルコールは17時以降でないと売れないといわれ(多分)、30分ほど村の中をぶらぶらする。音楽をでかいスピーカーでガンガンかけているお寺があったので見学。本堂らしきところの回廊に仏像がずらっと並んでいるのはいつも通りだが、どうやらそれはお墓らしい。一つ一つの仏像の台に小さな空洞があって、穴が空いたままのや穴が閉まっていて写真や名前(?)が書かれているのやら。お寺自体の入口付近にはどう見ても焼き場らしき施設もある。バンコクなどで見るお寺と違って、これは地元の生活に密着したお寺ですね。でもなんでタイ・ポップを野外ステージ用のでかいスピーカーでガンガンかけているのだろう?
- ホテルの部屋は新しくて綺麗だけど、床はリノリウムだし、シャワーのお湯は電気温水器で作るタイプでトイレ部分との仕切りもなく、そこら中が濡れる。ベトナムのダナンのhotelでおなじみだが、タイでお目にかかるとは思わなかった。安いだけはある。でも、一応入口の外の横には食堂があって、食事は出来た。周りが湿地帯だけにごっつい蚊が纏わりついて困ったけれど。数ヶ所刺されたが、変な病気になってませんように。
[11月24日]
- 日本で農業研修をしたと言う白タクの運ちゃんに送ってもらって空港へ(ホテル代に含まれてるのでタダ)。せっかく農業研修をしたんだったら、農家を継いで欲しかった。
- TGに乗ってカトマンズへ。午後だったのにヒマラヤには雲がほとんどかかっていなくて雪をかぶった峰々がずらっと並んでいるのが見える。窓際にしておいてもらって良かった。サービスか本来の空路なのか分からないが、カトマンズ盆地の近くでグルッと1周してから着陸。盆地に入る手前でエアバスの旅客機がぐっと機首を下げ、かつ速度を落として降下。その後もはっきり機首を下げて降下しているのが分かる。こんな大きな旅客機で乗客が前の席を支えにしないといけないほど機首を下げて降下するのは初めての経験。スリルですね。着地もガーンと大きな音がしてショックも大きい。これで脚が折れたりしないのだから、旅客機って丈夫なんだ。
- 空港にはhotelの迎えが来てくれていた。ホテルの入口で偶然安成さんと会う。30分後の4時から打合せをするという。偶然会えなかったらどうするつもりだったのだろう・・・
- Tartariさん、DHMの主要メンバー(Rajbhandari現局長、Sharma副局長、Omさん)、Shresthaさん、藤田@名大さん、上野さん、オトノ(音野?)@安成研M1さんが参加。雑談も交えながら
- バラバラに行われている各プロジェクトの情報交換を兼ねてコンソーシアムを作ろう、
- 当面のターゲットは既に施設が幾つかあるクンブ地域にしよう
ということになった。ネパール人以外は私を除き雪氷をやっている人ばかりだから、高地が対象になるのは仕方ないか。しかし水を向けると、DHM側は人の多い低地側が予報として重要という。
- 夕食は大通りにでてインド料理屋に。藤田さんの学生の縫村さんも参加。エベレストビールと、つまみとカレーで満足・満腹。職員は1000Rp払う。生演奏も付いてるし、高そうな服を着ている客が少しいるだけで、かなりの高級店だったよう。食事は美味しかった。
[11月25日]
- 本番のワークショップ開始。最初の2時間はセレモニー。コーヒーブレークを挟んで研究発表が始まる。雪氷の話が多いので、英単語も分からないのが多く、結構辛い。
- Tartariさんは関連する多数のプロジェクトの紹介をした。イタリアにも一杯ヒマラヤ近辺のプロジェクトがある。
- 最後の総合討論で、コンソーシアムを作ることが合意される。Shresthaさんが取りまとめ役に。お疲れさまです。各国(といっても今のところ日本とイタリアだけだが)にも取りまとめ役が必要とコメントしたが、分かってもらえたかしらん
- 長い1日が終わり、18時からレセプション。匙ですくって口に放り込む(匙を口につけてはいけない)豆の辛煮とか、天ぷらのようなものとか、いろいろつまみが出た後にカレーなどのご飯が出る。総てなかなか美味しい。
- 終わり頃にワークショップの司会をしていた美女(Archana Shrestha)がDHMの職員で、モデルに興味を持っているといって安成さんが紹介してくれる。まじめな感じで、話への食いつきも良く、しっかりしている。Shresthaという女性の名前に覚えがあるので、前回来た時にも話をしたような気がする。日本に留学したいので奨学金が欲しいと言って寄ってくる(自分で取ってこい!)そこらの男性職員よりよほどまとも。大学でもっている奨学金があれば呼びたいところだ。ネパールに関してモデルを回して結果が出れば、実質的な議論を始められるだろう。
[11月26日]
- 今日はバンコク経由で帰るだけ。夜行便で寝れれば良いが。
- 泊まっているhotelが朝からバグパイプやら太鼓やらがうるさい。どこで鳴らしているのかと思ったらすぐ上のテラス。覗いてみたら結婚式だという。なるほど。外国人が物珍しげに覗くのも良くないだろうと思い、ちょこっと式場を見ただけで帰る。残念ながら新郎新婦は未登場でした。