KAGI 4th ISS & Thai
July 21 - August 1, 2007
[7月21日]
- 朝5時起き。昨夜はパッキングやら何やらで睡眠は3時間。最近出張前の睡眠が短い。パッキングに時間がかかるようになっている気がする。
- 8時半に関空に着いた。カウンタや手荷物検査は大混雑すると事前に福田さんに警告されていたが、以外とそんなことも無くスムーズに搭乗口までたどり着く。Wireless LANの使えるところでメールをしながら時間を潰す。
- 飛行機はやはり満席。カウンタ前の地上職員に聞いたら、夏休みに入ったからではないかという。そういえば、21日だと小中学校も休みかもしれない。知らない内にそんな時期になりましたね、互いにと笑ってしまった。
- シンガポールまでのフライトで、「300」と「英雄」を見る。共に見たかった映画なので嬉しかった。LHの時に続いて映画に恵まれた。今度乗るときにはハリーポッターをやってくれないかなぁ。それはともかく、「300」は宣伝で持った印象とは違い、武骨&実直な武人の素晴らしい戦いと滅びの話。どこまで実際に近いかは分からないが、ギリシャ時代の武装歩兵の密集隊形の戦い方は珍しかった。「英雄」は以前にビデオで最後だけ見たので、途中の話の流れも分かった。これもまた武人の悲しい話。二つで最後のメッセージは微妙に違うのだが、どうして武人は滅びなければ、いや自分や仲間が総て死ぬと分かっていても信じるもののために実行せねばならないのか。まるで戦国時代の日本の武士の美学だ。でも良い映画だった。
- シンガポール乗り継ぎで19時前にジャカルタへ。ジャカルタ空港では、今回は荷物が無事に出た。税関を抜けたところで違う便で到着の学生達を1時間ほど待って、立派な観光バスでバンドンへ。最初は快適だったが、一眠りして目が覚めたときには体が冷え切っていた。気温は20度を切っていたのではなかろうか。
- 23時過ぎにJayakartaホテルに到着。何もせずに温かい風呂に入って、寝る。
[7月22日]
- 7時半起床。7時間はたっぷり寝たけれど、眠い。うだうだしている内にだんだんしゃっきりしてきたので、起きてしまう。お粥とおかずを少しで朝食を済ます。
- メールをチェックしようと思ったら、どこかのスパムメールの添付ファイルのところでEudoraのダウンロードが止まってしまう。仕方がないのでMailを立ち上げて総てダウンロードして、サーバーのspoolのメールを消して、なんてやっていたら1時間以上繋いでいた。疲れる。たまにこういう事があるんですよねぇ、まったく。でも、急ぎのメールはなかったので、頑張って今する事も無かった、というのはうまくいってから分かる話。
- 12時まで講義スライドの復習とbrush up。12時過ぎに昼食をとってアルコールを買いにスーパーへ。2年前より少し綺麗になったけれど、同じスーパーが営業していた。アルコールの棚が少し狭くなったかな?
- 部屋に帰ってきたらbed makingも終わっていて、ラッキーでした。引き続き講義スライドと格闘する。
- 15時頃、やたら眠くなってベッドに横になったら眠ってしまった。16時からのガイダンスに遅刻。いやはや、始まってもいないのに、遅刻かい!
- 19時からはWelcome Party。これはITB主催。地元小学生の踊りや、大学生の演奏や民族ダンス付き。演奏もダンスもアマチュアとは思えない見事なものだった。京大で何かするときには、日本舞踊や民謡サークルの学生を雇えないか知らん。
- 切りの良いところまで講義スライドのbrush upをしてから、寝る。出張の時ぐらい睡眠時間をとって置こう。
[7月23日]
- 6時起床。やっぱり睡眠時間は5時間ほどだった。お粥とオムレツと野菜の朝食を腹にいれて7時過ぎにITBへ向かう。目が腫れぼったいなぁ。
- バタバタと国際シンポの手順などを余田さんと福田さんとITBの人達がしている横で、時々話に加わりながらメールを読み書きしたりpptファイルのbrush upをしたりしている内に、Opening Ceremonyが始まる。儀式が終り、写真を撮ってまず小休止。ISSは2回目だけど、今回初めて写真に入る。ようやく証拠が残った。そのあともceremonyの前と同じような感じで時間が過ぎ、お昼になってしまった。
- 午後は私の講義。13時半から14時半までが、京大の講義の感覚になってしまって14時半を大きく過ぎて伊藤君に注意され、気がつく。やれやれ。昨日の遅刻に続いていい加減さを見せてしまった。
- 引き続き余田さんの講義があったが、その最後にLOCが誕生祝いのケーキとHappy birthdayの歌を余田さんにプレゼント。誕生日が昨日という事で、1日遅いお祝いである。日本人も何か祝いをしなくては。
- ということで、街中の中華料理屋Queenへ。ホテルの車で片道4万Rp。例によってフカヒレや鮑という余田さんの好物を頼んで、紹興酒。津田さんがワインを飲もうと言い出し、店にどうやら数本しかない物を頼む。1本27万Rpのオーストラリアワインだったけど味はもう一つでした。
[7月24日]
- 今日は朝と午後とに1つずつ講義。今日は特に何も無く終わる。
- 昨夜から腹の調子が悪い。熱もあるような感じだったので夜は風呂にも入らず夕食もとらずに寝る。
[7月25日]
- 7時頃から12時間近くベッドに入っていたおかげで(途中何度かトイレに通ったが)熱も腹痛も取れて、別の体になったよう。熱帯仕様に変化したのかな。
- 今日も朝と午後とに1つずつ講義。午前の終りに京大シンポ参加者の一部がサマースクールの見学に来る。授業参観をされるのかとビクビクしていたが、幸い講義が終わったときに紹介があったのと、昼休みに一緒に昼食&ポスターの議論をした程度になる。
- 午後も無事に講義が終わったが、用意した5回分の内、最後の1回を全然話せずじまいであった。2年前はどうやって収めていたのだろう
- 夜は真鍋さん、住さん、余田さんとSheraton向いのタイ料理屋へ。最後まですいていた。味は大分マイルドにしてあるので、返って欲求不満になる。トムヤムクンやいろいろお腹一杯食べてビールも一杯飲んで1人10万Rp。
[7月26日]
- 京大シンポが始まる。午前中はセレモニーと余田さん、Philander, Xu, 水谷の各氏の講演。で、昼はITB主催のバンケット。やはりテーブルはあるけれどブッフェ。
- 午後はSheraton Hotelに場所を移し、Science Sessionが始まる。
- 真鍋さんが数値予報と自分の研究の歴史を話し、モデルは簡単が一番という。その次の住さんは最大限複雑にしたモデルの話。対照的だ。その次の私の話で、真鍋さんが質問してくれたのは良いのだけれど、どうも話しが噛みあわない。休憩時間にじっくり話たが、真鍋さんは最終平衡状態を基本に考えているのに対し、我々は領域モデルなので平衡状態を重視していないことによる立ち位置の違いが原因のよう。最後までどうもかみ合わなかった
- 夜は津田さん、住さん、塩谷さんとでスンダ料理へ。食べてる途中に何度も停電がある。腹いっぱい食べてビールもしこたま飲んで、25万Rp也。
[7月27日]
- 午前中のセッションの後は、地形の巡検へ。バンドン盆地の北にある火山Tangkuban Parahuとそのすぐ近くの明瞭な断層崖Lembang Faultに行く。
- 途中のリゾートホテルで昼食。尾池さんご夫婦、真鍋さん、余田さんとテーブルを囲む。奥様は気さくな感じで、わざわざ皆のためにデザートをボーイに持ってこさせてくれた。デザートは赤米、タロ芋とココナッツを発酵させたもの、それにココナツミルクをかけたもので、発酵した部分が大丈夫なら結構美味しい。
- 火山は阿蘇を知っていると、まあそんなものかという感じだけれど、断層崖の方は結構見事。崖のてっぺんまで上るのに一汗かいたけれど、上がった後はとても気持ちが良いし眺めも良い。爽快である。
- 夜は京大主催のレセプション。でも、ブッフェ。尾池総長のブガワソロで幕を開け、例よって竹の楽器で幕を閉じる。
[7月28日]
- 京大シンポも今日で最後。講演の合間にBMGの参加者と話したり、韓国のChoiさんとポスターの内容について議論したりで、すぐにお昼になる。シンポは続いていたがシンガポールのKohさんと一緒に帰るようにとの指示で、慌てて昼食を腹にいれて車に乗り込む。
- 4時前にジャカルタの空港に着くまでずっとKohさんと話をして過ごす。漢字や文化や諸々について。話が持つか心配だったが、彼もいろいろ話してくれて退屈せずに過ごせる。
- ホテルは街中だけど周りには全く何も無い。屋台もやる気のなさそうなのが2件だけ。こりゃ1人で泊まるトコではないわ。
- 仕方ないのでホテルのレストランで済ます。ナシゴレンと春巻とビール小瓶2本で12万Rp。ホテルだからこんなものか。
- レストランにやたら蚊が多い。あっという間に4匹ほどをやっつけ、ちょっと気を抜くとまた数匹寄ってくる。始終体の露出部分を動かしていないと止まろうとする。ジャカルタは蚊が多いとは聞いていたが、本当だ。痒いだけならともかく、デング熱も気になるので落ち着けない。
[7月29日]
- 朝にジャカルタを出て、シンガポ−ル経由でチェンマイへ。
- チェンマイには夕方着。小森さんと沖さんが出迎えてくれた。なんと、沖さんの後には理子さんと大河君もいる。大河君とは初顔合せで、ちょっと恥ずかしがられたが、そんなもんでしょう。後の便で来る鼎さんは小森さんに任せ、我々は先にホテルへ行かせていただく。
- 夕食は皆で環状線(?)に面している大きなカント−クレストランへ。派手なパフォ−マンスやお客さんへの写真サ−ビスもある観光ショ−のレストランだけど、楽しく過ごせる。大河君は退屈なのか、すぐテ−ブルをエスケ−プ。小森さんが小まめに世話を焼き、彼の意外な一面を知って面白かった。良いお父さんになりそうですね。
[7月30日]
- 朝9時過ぎにタダさんが迎えにきてくれて、RIDオフィスへ。会議開始。
- まず、これまでの成果の確認。そのあと、JEPPが今年度で終わる事を受け、今後のタイでの研究継続をどうするか、研究経費の獲得の方針、などを打ち合わせ。昼食を挟んで、16時頃まで公式、非公式な打合せが続く。
- 17時過ぎに空港へ送ってもらって、チェンマイでの打合せは終了。
- バンコクの新空港で2台のタクシ−に分乗してホテルへ向かう。ホテルで沖さんを待っていたら、既に先に着いていた。おかげで鼎さん小森さんとロビ−で1杯飲む事ができた。余りない機会です。
[7月31日]
- 待ち合わせてタクシ−でAOGSの会場へ。40B程なので、3−4人で乗るには充分安い(1人でも充分安いけど)。
- 会場はやたら広いのと、違う催し物の準備でまるで工事中の建物のような雑然とした雰囲気。せめて、騒音の聞こえないような工夫をして欲しい。
- 昼食はMAHASRIの打合せも含めてのビジネスランチ。値段は高かったけれど、ビュッフェの品数は多いし味も悪くないので、周りに何も無くてもあまり不満は出ないかもしれない。
- 夜は横井さん、大楽さん、樋口さんとSiamで待ち合わせてタイ料理。SiamのNovotelの近くのタイ料理屋さんでいろいろ食べて、やっとタイにきた感じがする。でもビ−ルも飲んだけれど、食事の値段がIOPの頃の感覚と比べると大分上がった気がする。まあ、10年近く前と比べるのが間違いか。
[8月1日]
- 今日も朝から会議に出席。日本に帰る日なのでチェックアウトを済ませ、大きな荷物をタクシ−に積んで出勤。会場の隅にトランクを置いて講演を聞くけれど、荷物が通路の邪魔になり通る人がちょっと苦労していた。すみませんねぇ
- 昼にはこんどは日本の来年度の資金獲得の下相談。やはり、GAMEの時のように全体をまとめる大きな申請は無理だろうという事になった。各自が別個に申請し、MAHASRIの主旨に沿って研究をしようということにする。私の所もプロジェクトがほとんど終わるので、何とか研究誌を獲得しないといけない。
- 夕方会議が終了した後に、ハンサさんがレストランへ連れて行ってくれる事に。10時の飛行機なので8時頃に空港に着くべきなのだけれど、夕立があった事もあって道がひどい渋滞。レストランに着いたのが8時前。食事を辞退したのだけれど、大丈夫、大丈夫というハンサさんを信じて取り合えず店に入る。
- Banyan Tree Hotelとかいう世界展開のホテルの上の方にあるイタリアレストランで、とても自分では行こうと思えない高級店でした。シャンパンから始まり、付き出し、前菜・・・となるも時間がどんどん過ぎてゆく。結局メインの美味しい鮭のムニエルを掻込んで8時15分頃レストランを辞し、空港へ。
- 空港への高速道路が結構混んでいて、なかなか空港ビルが見えない。空港のカウンタに着いたのは9時半頃!チェックインはすんなりしてくれたけれど、出国に少し手間取り、出国カウンタを出たらFinal Callのアナウンス。ゲ−トまでもかなりあり、あちこちに私の乗る便のプレ−トを持った地上勤務員を横目に搭乗口へ急ぐ。本当は空港でお土産を買うつもりが、全く時間がない。やっと飛行機に搭乗して数分後に別の一団が乗ってくるとすぐ扉が閉まった。本当にほとんど最後の客でした。危ない危ない。
- で、とうとうマッサ−ジには行かずに帰る事になりました。次回には行こう!