Mae Wang流域測器設置
2006年5月10-17日
[5月10日]
- 講義や通常の仕事が終え、20時頃のバスで京都駅へ行き、新快速ー関空快速を乗りついで関空へ。23時前にはカウンターへ着くが、まだ開いて
いない。でも23時過ぎには開いたので、余り待たずにすんだ。
- 飛行機は、さすがにがらがら。固めのイスは新しく、少し幅も広い気がする。以前の古いイスより座り心地はずっと良い。前の2人がけの席が空い
ているのに気がつく前に、飛行機がタクシーイングしている内に眠り始める。といってもぐっすりではなく、うつらうつらしている内にバンコクについてしま
う。毛布が薄くて寒かった。着陸前に前の席の毛布をもらって2枚にするとポカポカあたたかく、危うく寝過ごすところだった。
[5月11日]
- チェンマイ行きは早朝にも関わらず満席。後から分かったのだが4連休の初日だったからだろうか。
- 空港にはタダさんが迎えに来てくれている。そのままRIDに。打合せをして出発。でも小森さんが綿密に作った計画をタダさんが御破算に。小森
さんのぼやく事。車の手配から人員の手配まですべてRIDにオンブしているこの設置計画にはボスの采配が一番有効であろうし、現状を知っていて理にかなっ
ている事も多いもの。最終的に設置できれば良いという事で、タダさんの計画にほぼ沿って動く事になる。
- 10:30 No10の橋に。水位観測の施設が出来ているのを確認し、P82へ。ポールを立てる位置を、水位計ケーブルの長さを勘案して決定
している内にお昼。買ってきてもらった弁当を食べ、私とタダさんはドイインタノンの設置交渉に出発。
- 15時頃、ドイインタノン頂上着。寒い。雨が降っている。気温は15度だった。蔵治さんの雨量計を発見。結構大きな木の近くだけど大丈夫か
な。コーシットさんと話すと、蔵治さんの雨量計を外して付けてくれて良いという事に。じゃあ、ということで、この地域の管理官と交渉のため中腹までおり
る。
- 中腹に新しい公園のような一体にきれいな建物が並んで整備されたところで、雨の降り続く中、管理官と話す。基本的に歓迎してくれたが、なん
と、2ヶ月もすると環境整備(望遠鏡を設置してこちらでも見えるようにもするとか。やはりロイヤルプロジェクトだとか)のための大々的な工事が頂上で始ま
るので、観測などはその間できないという。半年は工事が続くという事で、この雨期の観測はあきらめる事にする。
- 19時前にホテルにチェックイン。長い1日が、まずは終了
[5月12日]
- 7時半にホテル出発。8時過ぎにRID事務所出発
- P82近くのofficeで、一旦積んだパイプを下ろして必要分だけもう一度積み込み直す。それ以外に、パイプを切る人、溶接する人、箱を塗
装する人、などなどちゃんと事前準備が有れば・・・と思う仕事を見なさん忙しくしていて11時頃ようやく出発。
- 途中で弁当を購入。砂利や穴掘り道具も調達。
- 12時過ぎにNo3(スーパーサイト)に到着。その寸前から激しい雨が降り出す。倉庫のようなところで雨宿りしながら昼食。食事が終わってし
ばらくすると雨が止んだのでお仕事開始。
- 露場には既に多くの測器が有り、放射計に影響がない位置を探すのが難しかった。また、中央ポールを垂直に立てるためのステーの張り加減調
整に文字間をとられる
- 穴を掘るもの直径10数センチのあなを手掘りで80センチほど掘るのだから、結構大変そう。
- 約2時間かかってなんとか施設の基礎工事終了
- 15時15分ごろ No9(Health
Center、雨量計のみ)着。こちらは既にフェンスが設置して有り、墓所決めの悩みはない。40分程度で終了。もう16時になったので、No1の工事は
あきらめて帰る事にする。
- 小森さん達がNo12の橋の地点に設置に来るというので、そこで待つ。彼らが水位計と温湿計を設置するのをちょっと手伝い、P82の
Officeによってから帰る。
- やっぱり、日本人が来て、打合せをしててきぱきと設置作業に入ることができるだろうと思うのは甘いようだ。このプロジェクトでは仕方ないが、
もっと時間をかけて準備などをしておかないと、けっこうぎくしゃくしてしまう。
[5月13日]
- 7時半にホテル発。市内の本部に寄って準備をしてP82のofficeへ。途中の鳥屋さんで鳥の茹汁で炊いたご飯にその茹で鳥を載せた弁当を
購入。付近では良く知られた店という。昼食が楽しみである。
- タダさんの話だと、管内のあちこちの支所から人と車を駆り集めているからこれだけの人数と車が有るのだという。やはり。やたら人が多い理由が
分かった。北部支部総出のプロジェクトになっているようだ。感謝
- 10時15分P82Office発。ここの時間が短縮されると大分はかどるのだが・・・。何人か残っているのだから、翌日のいろんな準備をし
てくれると良いのだが、何をどうするかの指示ができる人間まで現場に駆り出されていてまわっていないのかも
- 11時半頃No1サイト着。仕事を始めると手が汚れるので、少し早いが昼食にする。弁当には鳥のスープとご飯にかけるタレがついてきている。
みると、タイ人はスープを弁当のフタにあけて行儀良くスプーンで飲んでいる。小袋から直接のどにあけようかと思っていたけれど、見習ってフタにいれてス
プーンで飲む事に。でも予想通りフタにいれるときにズボンにこぼすは、スプーンjですくうにはスープの深さが足りないわ、で行儀は良いけれど飲みにくい。
ご飯には茹で鳥、ブタのレバー(多分)、鳥のレバー、パクチーが乗っている。タレは甘すぎず、結構美味しい。昼食の途中に土地の所有者のおじさんがペット
ボトルに入れた薄茶色の液体を持ってきて何か言う。でもタイ人の職員が見向きもしないので、こちらもお礼以上の事はせずさっさと食べ終わった。どうも自家
製果実酒(?)ではないかと思うのだが・・・でもビンの汚さと環境の悪さでちょっと手を出す気にはなれない
- サイトは電柱脇にフェンスが既にできている。ここにはしないで、と言っていたばしょになっていて困った。とりあえず可能な選択肢の中で最善と
思えるところにポールを設置。雨量計の台ををフェンスにくっつけて作ったので、他のところより20cm程度高くして、フェンスの影響を避ける事にした。あ
とは小森さんの才覚で実際に測器を取り付けてもらおう。
- 13時30分終了。昨日より皆の協力が進んで手際が良くなっている。
- 14時45分No14サイトに到着。小森さんの作った表の名前が違っている。トレッキングする人の宿が有る山の上の村の中のサイトの村の名前
はHuai Yao。
- 15時20分終了。雨量計のサイトなので早い
- 15時35分オレンジ試験所のサイト着。こちらも雨量計のサイトなので作業が早く終わり、今日の予定、終了。
- P82に帰ってみると、No2のサイトではまだ穴を掘っている。途中で大きな岩に当たって作業が難渋しているのだとか。そうこうするうちに宮
崎さんチームが帰ってきたので穴掘りは業者に任せてわれわれは帰る。
- 夕食は初日と同じく近くのレストラン。タイガーガールに皆さん大喜び。まあ、確かに日本人好みの可愛い子ですけどね。料理はほとんど美味し
かったが、最後に頼んだ蛙と野菜の炒め物は臭くて食べられなかった。蛙の臭みではなく使っているソースがくさやのような匂いのするものらしい。もったいな
いけど残してしまった。
[5月14日]
- 7時半ホテル発、のつもりが学生2人が定刻になってもまだ寝ていた。
- 10時40分P82出発。No4へ。
- 11時40分、途中で昼食。バーミーがなかなか美味しかった。
- 13時10分ごろ農業試験所着。気温21度。湿度は90%だったけど快適。下界とはえらい違い。
- 土が軟らかかったのか14時30分に終了。誘って皆でコーヒーを飲もうと思ったけど、店が閉まっていた。残念!!
- 帰りにP84で小森さんチームと合流。しばらく話をして、宮崎さんを待たずに直帰。
- 宮崎さん達は道がひどくて大変だったらしい。往路はなかった大きな倒木が有り、大きく迂回を余儀なくされて数時間のロス。帰ってきたのは八時
を回っていた。
- ヘトヘトの宮崎さん達と市場のレストランへ。雨が降ってきたので手近なシーフード屋に入ったけれど、美味しかった。トムヤムのスープも魚スー
プで出汁が良く出ていて美味。海老も新鮮。掘り出し物だった。これから機会が有ればひいきにしよう。
- 食事の後半からすごい雨となる。50mm/hは軽く越える雨量強度で降り続く。食事が終わっても雨なのでぐずぐずしていたが、あきらめてトゥ
クトゥクを小森さん達にひらってもらって帰る。
[5月15日]
- いつも通り7時半ホテル発。チェンマイRIDオフィスへ。私、小森さん、宮崎さんは居残ってロジスティックスを。田中さんと学生達は設置作業
へ
- 午前中、小森さんの作ったリストの買い物をする。ステンレスのパイプ3mが480Bで買える。安いものだ。ステンレスのネット15mが一番高
くて6000B。
- 田中さん達は大変だったようで、雨で道がぬかるみ、車がスタックしたとか。結局1地点のみのインストールで終わる。
- 夕方はタダさんが会を開いてくれる。空港近くの航空管制官関係者の敷地内にあるレストラン。初めて白いココナッツスープのトムを食べた。美味しかった
[5月16日]
- 今日が最終日。いつも通り7時半ホテル発。夕方6時まで部屋をキープしておいてもらう事にする。うまく行けば早く帰ってゆっくりできるかもしれない。
700Bは高いけれど、まあいいでしょう。
- 今日は私とウツミさんがNo1の放射計の棒を長いのに取り換える事、ケーブルに金網を巻く事が仕事。でも、相変らずP82からの出発が遅い。
No1に着く前に昼食。
- No1は山の上だからやたら寒い。しかも雨も降ってきた。RIDのスタッフに雨だから屋根の下で待つか、ときいたらこのぐらいの雨なら大丈夫というので
作業開始。寒いとは言え、熱帯だから雨に濡れても思ったほど体は冷えない。でも作業効率は落ちて、すべて終わったら3時になってしまった。
- 結局、撤収してホテルに戻ったら6時ちょっと前。慌ててシャワーを浴びてチェックアウト。宮崎さんは早くに接続がうまく行ったとかで
既に部屋に帰っていて、私とウツミさんと一緒に近くの麺屋で軽い食事を付きあってくれた。ちょっとビールを飲んでバーミーヘンを食べて、ホテルへ。
タダさんが空港まで送ってくれて、出張は終了。