International Workshop on Regional Models for the Prediction of
Tropical Weather and Climate
2006年3月1ー3日
[2月27日]
- 帰りにバンコクに寄るのでTGで出発。今日はバンコク泊まり。
- Asia Airport
Hotelに入る。よこの電気ビルでタイの携帯のプリペイドカードを買う。B90のカードを買って入れてもらう。95B取られたけど、手間賃なのか何か税
金がかかるのか。とりあえず3月26日までの1ヶ月使えるので何とかなるでしょう。
- 夕食は電気ビルの地下にある食堂へ。らしいところに入ったけれど、ビールも焼き飯もない。どうやら麺が中心の店だったらしい。看板にはいっぱ
い飯の写真があったんだけど。ヤムウンセンとパッタイを頼んだら、パッタイまで春雨だった。味は中くらい。ナムゲーンも含めて100B。ちょっと高目?
- 明日の朝が早いから、あまり夜更かしをしないで寝る。
[2月28日]
- 6時半のシャトルをお願いしていたので、6時前にお粥とサラダで朝食。計3台のミニバスが一杯になるだけの人数がこの時刻に出発とはおどろ
き。チェックインはスムーズ。
- ラウンジでメールをチェック。搭乗時間ギリギリにゲートへ向かったら、手荷物検査に長蛇の列。ちょっと焦ったがどんどん列がはけていってほぼ
搭乗開始頃にゲートに到着。ジャカルタまでは3時間半のフライトで、のんびりする。でもヘッドフォンが全然使えず、うつらうつらすることに。機内でソム
チャイさんとパリコーンさんに会う。
- 定刻より少し早くジャカルタに到着。arrival
visaもとれ、今度は荷物もちゃんと到着。通関も問題なしで、印象が大分良くなる。
- 出たところでITBのスタッフと無事落ち合えた。Prasadさんは既に出ていた。車にトランクを積むと訪問者4人と付添1人が座るのが精
いっぱい。ちょっと窮屈ではあったがまあみんな知った顔だしそれなりに話をしながら3時間のドライブでバンドンに着く。
- Sheratonはさすがに豪華。風呂桶が無くてシャワーだけなのには少し驚くが、シャワーも豪華な感じだし熱いお湯がしっかりでるので問題
ないか。
- インターネットは部屋までLANが来ているが、有料。3日間有効で4時間まで使えるのが10万RP(1500円ほど)、1日使い放題が8万
RP。メールだけだとそんなに使わないから、3日間4時間にする。実際、メールだと1日10分か20分かしか使わない。
[3月1日]
- 午前 10時開始
- 余田:数値予報の歴史
- Tri Wahyu Hadi (ITB)
- インドネシアの観測を使わずにモデルを奔らせている。観測値が手に入らないらしい。
- ダウンロードするサイトを変えると手に入る(余田)
- アジアでもダウンロードできるサイトが欲しい(セットアップできればいい)ね(余田)
- 昼食
- 午後
- Somchai Baimoung (TMD)
- Unified model:
- Southeast Asian(48km)とThailand(17km)の2種類
- 1日2回、7日予報
- MM5&WRF(12km, 3日予報)、Unified model にネスト、LINUX clusterで動かす
- 半球MM5を二つ繋いで長期予報をやる試みも実行中。30日間動く事は分かったが検証はまだ
- MM5の雨量出力と統計的蒸発量とを組み合わせて旱魃や洪水予報を行っている。衛星のNDVIなど土比較した検証を実行し、成績が良い
(どの程度?)とのこと
- radarの書式は局内で変換しGISに取り込んでいる。Volume scanデータも本局に送って書式変換をしている。現在では
Bangkok, Hua Hin, Surathani, Rayong (新しいレーダー!)が定常的に(?)送られてきている。Chiang
Mai はまだだが、直ぐに来るようになるだろうとのこと。Mae Wang Projectに朗報である。
- Palikone Thalongsengchanh (DMH, Lao)
- MM5の5日予報の繋ぎ合わせ(1日重ねる)、20km格子
- NCEPの解析よりも地上の降水や地上気温の観測値との相関係数が高くなる。いくつかの観測点では悪くなる。これは地形の問題か。
- 温度を比べると地形の効果が強いので良くないので、雨量にすべき(坪木)
- Kieu Thi Xin (NU Hanoi, Vietnam)
- HRM:静水圧モデル、格子間隔28kmから6kmまである。DWDのモデルを元にしている
- 3DVARを使用
- 14kmではbetts-miller(基準profileを仮定した湿潤調節)が一番良かった。基準profileは特に熱帯用に準備
(調節)していない
- 輸入物とは言え一応3DVARまで走らせている予報(ルーチンにはまだなっていない)をするとは、今回の出席国の中でも出色ではないだろ
うか。
[3月2日]
- 午前
- Tieh Yong Koh (Nanyang Tech. Univ., Singapore)
- 数値予報グループを作って研究・予報をしている。予報そのものというより、予報に関連した(予報に刺激を受けた)基礎に近い研究をしてい
るといった感じ
- 余田
- インドシナを対象としたアンサンブル予報
- ラオの北と南で気温と雨の誤差成長が逆になる!原因は不明。ラオだけでなくベトナムやタイのところでも比較すると何か分かるのでは?
- 瀬古
- 1点の援兵観測による湿度変更では豪雨の維持(6時間)ができない:1点のみの
- Mohan Kumar Sammathuria (Malaysia Met.Dep.)
- KFで2 WAY NESTINGでつなぐと境界に顕著な雨量の差が出来る。KFが格子間隔に敏感なのか?GRELLは目立たない
- 昼食
- 午後
- computer demonstration
- Poster presentation
- Findyさんがポスターを出していた。D論のレーダー観測だけでなく、MM5の絵もある。聞いてみたら上司が途中までしたものだとか。
誰か継続して出来る人を見つけて、何とかしたいといっていた。
- 豊橋の北田さんところにいたというひともいた。こちらは乾季のジャカルタ付近の海陸風のシミュレーションをして汚染モデルのインプットに
したいと。きれいな結果だが観測との比較が欲しい。観測との比較が弱いのが「モデルを使ってみました」という人の共通した特徴の気がする。
- 夜は余田さん、田上さん、竹村さん、とで昨年も行った中華料理屋「Queen」へ。日本ではできない美味しいものを一杯食べて贅沢をして、満
足。タクシー代は35,000と40,000ルピー。
[3月3日]
- Josefina C. Argete (Univ. Philippines, Philippines)
- TCの追跡アルゴリズムの紹介:近くに別の渦があるとそれを拾ってしまう事がある
- RegCM3: 同じ格子間隔で領域の大きさを変えると台風の動きまでが大きく変わる事がある
- Vjapurapu S. Prasad (NCMRWF, India)
- 昼食
- 余田さん達とアジア共有データセンタの必要性や日本の気象庁の情報提供ポリシーなどについて盛り上がる
- 坪木
- 堀之内
- 里村
- これまでに学生さんとしたインドシナとバングラの日変化の話の後に、2001年の台風ウサギの話をする。時間を超過してしまったのは失
敗。いくつかの質問があったからまあ良いか。
- 夜は昨夜と同じレストランへ余田さんが皆さんを招待。各国のそれぞれ文化やいろいろ情報交換をして、お開きに相応しい夜でした。
- これでインドネシアの用事は終了。明日の朝早くバンドンを出、ジャカルタ経由でバンコクです。