PANSY研究会
2002.08.01-02 at 国立極地研究所
8/1
10:30~
- レーダーシステム・設営・サイエンス:電力削減のためアンテナを1000個,直径160mに!
13:30~
[佐藤亨]
- 地形の高低差による位相差をソフトで補正:鉛直のみ補正すれば十分
- 低仰角から来る可能性がある強いエコーの削除:主アンテナ網の周囲に数個のアンテナを立てて位相差を利用してキャンセル
- 対流圏下層用に少し(数百m?)離して受信専用アンテナアレイを(500mから観測可能?)
8/2
10:00~
[中村]
- ラマンライダーで水蒸気観測可能:圏界面より上に延ばすのが大変
[Vincent]
- 風力発電装置:アンテナの近くにあるとclutterの原因になる
- non-migrating tideを複数の基地のデータを使って検出:波数1,南極点で南北風最大
[堀之内]
- TOGA-COAREデータを使った3次元対流シミュレーションによる重力波の鉛直伝搬
[冨川]
- 下部成層圏,極渦周辺に補足された擾乱
- 波長2000〜3000kmの中緯度圏界面付近の中規模擾乱(Sato 1993,2000)が,渦位傾度の強い極渦縁辺で存在
- 東西波長約2000km,南北はevanescent(幅〜1200km),鉛直には順圧,固有位相速度は西向き(20〜40m/s)
昼食
13:30~
[岩崎]
- 平均下降流〜Max 0.5mm/s程度
- 極渦形成期には渦内で下降流が強く,成熟期にはすぐ外側が強い
- EP fluxから計算した鉛直流と南北風の積分から計算した鉛直流が大きく違う:客観解析の不完全さ?小スケール擾乱の影響?
[廣岡]
- 夏季極域上部成層圏での惑星波:潮汐が重なっているので,1日複数回のデータで解析する必要
[柴田(名大)]
- 山岳起源ではない(総観規模擾乱の砕破から?)慣性重力波に伴う低温によって生成されたと思われるPSCを観測
- 北極はぎりぎりの温度付近なので,このような波で作られる過程が重要か
[余田]
- 浅水方程式系で地衡流調節から重力波がなかなかでない:なぜ?
[里村]
- 地形は余弦というより半余弦的にすとんと落ちている(山内)
- 斜面が始まるあたりの擾乱生成にはシアーが効いているのか?(Vincent)
- 観測的にはBLRが最適(加藤)
- 昭和基地はカタバ風が弱い(数m/s)のでみずほ(〜15m/s)の方が観測には良い
[平沢]
- 南極点には日変化が無い:太陽高度が一定
- 極点を離れると10度程度の気温日変化→カタバ風の方向に日変化がある:大陸の半分は日中,半分は夜間!それがくるくる移動!
[藤井(名大STE)]
[加藤]
[総合討論]
- 人的資源輸送とメンテの問題:しらせの後継船で解決か,航空機輸送も検討中
- 国際的プロジェクト(研究者からの認知とサポート)にした方が良いのでは?