モンスーン水文・気象勉強会
2002年10月18ー19日
京都・地球研
18日
13:30〜 開会の辞
鼎
荻野
今回は日変
- 日変化の何が面白いのかわからない
- 何が重要なのかわからない
- 自転周期との兼ね合い
自転周期と関係ない過程:雲物理,熱などの拡散速度,個々の積雲
これらとの関係で,不安定解消プロセスの変化があるのではないか?
沖:事務連絡:天気に投稿しよう!
14:00〜里村(雄):口火
14:20〜自己紹介
14:30〜寺尾:バングラディシュにおける夏季モンスーン対流活動と上空の風に見られる日変化
- ダッカではモンスーンが吹く前の5月ごろに(ピークの一つ)多量の降水がある!5月は最高気温がもっとも高くなる
- 東部は深夜〜早朝,その他は午後に降水日変化のピーク
- レーダーはあるが,1時間観測し2時間休む,24時以降5時まで休止,という観測スケジュール
- 3時間降水量のクラスタ分析
- 降水量が平均以上:深夜に雨が多い:北東部&南東部
- 降水量が平均以下:深夜に多い北部,午後に多い南西部
- 一般風は南東。昼は北東,夜は南西偏差
- ホドグラフ:500hPa!まで,夕方以降風速を増しながら時計回りの変化をする(ダッカ):湿潤過程による運動量輸送を考えるべき
16:00〜里村(幹):タイの可降水量の日変化(藤田(筑波大))
- チェンマイ,バンコク,ウボンラチャタニ,ノンカイでの1999年のデータ
- 60mm程度の場に±1mm程度の日変化:日変化は小さくはっきりしない:日々の振幅は大きい⇨位相がぶれている?
- インドネシアは±3mm程度
- 3月は比較的振幅が大きい⇦季節風が弱いから?総観的な変動を日界の関係で捕まえたか?
- GAME再解析での6月日平均潜熱フラックス〜150W〜4mmなのでGPSと合う?
17:10〜瀧澤:KogMaの局地循環
- 5ー6月は風(夜風)が強く(8m/s!)(比較的強いのは1ー6月),12月ごろがもっとも微風
- 夜間は常に西風,昼は季節により違う
- 乾期に1mm以上の流出有
18:15〜大石
- 災害を起こした20mm/h以上の降水は16ー20時に多い:熱雷が寄与
- 日本の可降水量の日変化は数十mmと大きい!
19日
09:30〜沖
- 日本の降水日周期
- アメダス降水量のクラスタ分析:
- 1:朝雨型:海岸100点程
- 2:朝と夕方:内陸40点程
- 3:夕方雨:関東内陸数点のみ
10:00〜村田:インドネシアの降水日変化
- コトタバンの気象状況と雨の関係
- 日降水量30mm以上:西風10m/s程度&日積算日射量少ない群と西風が弱くそこそこ日射がある群とに分類できる
11:30〜久保田:西太平洋とパラオの日変化
- 午後4時頃に浅い対流雲が立ち始める:この時間に立つ理由は不明
- 気温は26度程度,水温は29度程度。顕熱が常に海面から出ている
- 対流活動が活発なほど日変化は顕著に見える
- 水温の低めの東太平洋で午後雨:より水温を低くするセンス!
- 水温高めの西太平洋で朝雨:日射により水温を高くするセンス!⇦現状の正のフィードバック
12:50〜鼎:まとめ
- 雨の日変化は,内陸型と海岸型,海洋型(けっこう地域差がある)に分けられる
- 風の日変化:局地循環?雲に吹き込む?
- 季節変化・年々変化は情報不足
- 可降水量は日本の方がタイよりずっと大きい
- 48時間だったら?大気だけ日変化があったり陸だけ日変化があったりしたらどうなるのだろう?