GAME-T 気象・水文研究会
京都大学農学部 2001.04.14
- 午前の議論
- 大手
- 雨期・乾期で顕熱潜熱フラックスの大小関係交代
- 雨期乾期自身の交代とフラックスとの関係
- タイ西部同位体の時空間分布
- バンコク・素個体・チェンマイで同じような変化
- 風向きと関係して変動
- 2日程度で変動
- 荻野:菊地の絵
- インドネシア〜中国南部までの温度(1年平均からの偏差)高度分布の時間変化
- オンセットの前に地面付近境界層内が熱い
- 突然ブレークしてオンセットとなる
- ハドレーの沈降性逆転で蓋がされるためか?
- 地面ー大気のやりとりで量的にきちんと説明できるのか
- 滝沢:コグマ
- ローカルな循環がよく見える
- 水蒸気の季節変化が顕著
- 夜の風速1−6月強い
- 強くなる時間が夜半前〜夕方へ時間と共に早くなる
- EL-NINOで無い年は明確
- 主として西風
- 5−8月,日中南風(南西風),9月から東風
- 夜は西風
- 鈴木:コグマ
- 樹冠直上がそれより上より風速が早い
- 重力流がおきている?
- 乱流輸送はほとんどない
- 夜間と昼間と両方ある
- よく晴れたとき
- 30, 40, 50m(樹冠は30m)で測定
- 菊地:南北の季節変化の違い
- 杉本:降水同位体
- ローカルな水蒸気の起源はどこか
- オンセットまで:3-4kmだけで循環?
- オンセット後は上空の低い同位体の水蒸気が降水として落ちてくるのでは
- 上空は量が少ないので量的にどの程度の効果があるか疑問(沖)
- 降水効率が良くなると同位体比は小さくなる
- その後は再循環が発生?
- 松本(風のモンスーン気候)
- インドシナ半島部3-4月から南より〜西よりの風となる
- 北部の方は1月には南風が入っている
- オンセットとリトリートとは対称的ではない
- 850hPaではインドシナ内陸部で1月頃から温度が上がる
- 4月はじめにS-SW風が入ってきて比湿が上昇している
- 谷(マレーシア)
- 大滝(東工大):メチャム流域
- ドイ・インタノン
- 雨期の始まりは夕方でだんだん遅くなる
- 場所によって違うかも
- メチャム流域
- 東西の斜面で降水標高依存は
- 月平均では差がない
- 正規化した日単位では逆になるときもある
- 蔵治(東大農学部):メチャム
- 降水の高度依存
- 降水量の標高依存が雨期・乾期ともある
- 降雨強度:雨期には標高依存がない,乾期は強い
- 気象条件との対応
- 隣接地域レーダーとの対応
- 衛星データの利用
- 流出量と流域南端地点年降水量
- ほとんどの年は良い相関関係
- 92,93年ははずれる
- 田中(東大農):コグマ
- 降水の樹冠蒸発:降水の約10%程度しかない(日本では半分程度)
- 月平均では降水量と良い相関
- 日雨量ではばらつく
- 測定エラー
- 霧による遮断蒸発が大きい?
- 葉面に水があるかどうかを測定すれば?(沖)
- 安形:
- チャオプラヤへのSiB2の適用
- データベース整備
- 情報が流れていない
- 量は多いが各グループ間に距離がある
- 地表気象グリッドデータの作成(単なる時間空間内挿)
- 大澤(岐阜大)
- 樋口(名古屋地球水循環)
- TRMM-PR
- 降雨確率
- 降雨強度
- 98,99の6−9月:大陸の東海岸で高度が高い
- EGAT
- 混合層高度は日中は上昇していく
- 4kmの逆転層は余り変化しない
- その間はほぼ中立の層
- 戸田:EGAT
- Wの分散:1/3乗則に乗る
- 強不安定接地境界層内での普遍関数検証
- 境界層のエントレイメントや沈降の影響を知りたい
- 大楽
- GAME-T雨量計とメチャム流域では標高依存性が違う
- 流域平均日変化
- 東と西斜面の日変化
- 鼎
- GCM
- T21:100年
- T42:10-数十年
- T106:数ヶ月-数年:ようやくインドシナ半島の地形が出るか
- 年々変動
- 何が陸上の雨の年々変動をもたらすか
- 8-9月の違いそのものも年々変動があるかも(鈴木)
- オンセット
- インドシナ半島の加熱→雨の呼び込み→地面の湿潤化??
- 数値実験なので要因の評価をできる
- 沖
- 乾期の蒸発量
- 残差で求めると乾期はほとんどない
- ECMWFモデル出力では結構多い
- EGATは小さいがコグマは乾期に多い
- GANAL Reanalysisとも比べたい
- 他人に話しておもしろいのか:という視点が大事かも
- 午後の議論
- 上と下との両方で考えなければならない問題をピックアップ
- 時間スケール
- 空間スケール
- 局地循環 水 気
- インドシナ 水 気
- 大陸スケール × 気
- フラックスインバランス問題
- エントレインメントも原因か?
- 10ほどの理由のリストを挙げられたばかり
- 同じ測器で測っても場所によりインバランスが出たり出なかったり,大きさが違ったりする
- インバランスは50-80%に達するものあり
- 水平一様性:土壌水分の一様性まで考えないといけないかも
- オンセット問題
- 1日に境界層内にためられる熱量は?
- 3-4kmの逆転層
- cool dry season→hot dry season への変化も突然ではないのか
- 2月頃インド南東部とインドシナ半島付け根が高温になり始める
- これが周りのオンセットを遅らせるのでは:モンスーンの季節進行に大きな影響があるのではないか。
- 局地循環と一般風との相互作用
- コグマ
- 夏は一般風と山谷風との相互作用で理解可能
- 冬は一般風が東風なのに夜間西風(4-5m)吹く:なぜか??
- 土地利用の変化と雨の変化
- タイだけが雨量減少しているわけではない→全球的な変化が原因ではないか
- 10-20日周期変化
- 全球もしくは大規模なスケールの話となっているので,この舞台で扱わない方がよい
- 台風
- インドシナ半島が赤道まで伸びていることの重要性は?
- 気候学的共通性:例えば日変動がモンスーンに与える影響は?
- 日変化
- メチャム
- 6月ぐらいから7月まで無降水日はないほど
- 9月になると降水日の方が少なくなる
- 雨期が始まると地面はほぼ濡れている
- ゾンデデータによる地面フラックス見積もりと地表フラックス観測地との比較
- 次回は単一トピックで熱心なひとがコンビーナをすること