大学院入学時は惑星大気志望,大学院時代は大気力学理論屋(対流や内部重力波に関連する不安定理論),気象庁に就職した後はメソスケール
(水平数km-数千km)のモデル屋&観測助手,と遍歴を重ねてきました。最近はちょっと落ち着いて,海陸風・山谷風・山岳波や驟雨・集中豪雨などのメソ
スケールの現象を中心に、気候への影響まで視野に入れた研究を,主に数値モデルを用いて行っています。特に地表(含む水面)との関係に興味を持っていま
す。ここ数年は熱帯のモンスーンと水循環に関し、モデル開発および数値シミュレーションを主体にやっていこうと思っています。
もちろんモデルだけでは話しが済みませんので,観測やデータ解析も同時に行います。以前はタイのドップラーレーダー観測・解析だけだったのが,2003年
から西はミャンマーやバングラディシュから東はベトナムまでのインドシナ半島全体+αに雨量計展開をしつつあり,対象と手法が拡大し始めました。2009年からは、
インドシナ半島ほぼ全域をカバーできるレーダー群をバーチャルにネットワーク化し、半島規模での降水活動を調べようとしています。それぞれ、どんな意
外な現象が捕まえられるか楽しみです。
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